週1ランナーのおんも遊び再開計画

単身赴任後の介護でも疲弊している50代サラリーマンの悪あがき。

宇都宮~佐野(唐沢山/太平山ヒルクライム)


ここのところ、GWにはなぜかチャリで出かけることが恒例になっており、

2022年:裏ヤビツ ヒルクライム

2023年:いろは坂 ヒルクライム 

今年もGW初日、帰省前に走ろうかと。

本宅までチャリで自走、という案も頭をよぎったものの今年は10連休とはならず、
合間に本宅からテレワークする予定で、
交通量の多い国道をPC持参で150kmも移動する気になれず、、。
去年は宇都宮から北に向かったので、今回は南へ行くこととしました。

目標は佐野にある 唐沢山城跡

山も城も好きなので、「山城(やまじろ)」はたとえ城跡だけでも趣があり、目的地として十分。
急峻な崖を持ち、かつ関東を一望できるこの城は、

・関東へ進出したい上杉謙信の攻撃を何度も防いだ堅固な山城
・秀吉が江戸にいる家康を見張るため、高い石垣を構築
・家康の時代、江戸の大火事を遠望した当時の城主が早馬で江戸に駆け付けるも、
 逆に監視されることを家康に警戒され廃城:江戸大火説
 
などの逸話を持ち、なかなかの名城として知られています。

宇都宮から50km程度で行ける、ということで距離も適度、
さらに以前、通勤用チャリ(=今回のチャリ)の修理でお世話になった

シブヤバイシクルさんの記事

の中で、隣に太平山ってのもあることを知り、
せっかく行くなら二つとも登ってみようと
ルートもよく調べずに軽い気持ちで向かいました。


8:30 出発

もっと早く出る予定でしたが、雨が降っていたので停滞。
諦めかけるも、その後の天気が持ちそうだったので、
少し小降りになるまで待ってからダメ元で出発しました


今回行く佐野市石灰岩やチャートの大産地とのこと。
これら生物由来の鉱物には化石が多く含まれるということで、
資料館にも立ち寄りながら唐沢山に北側から入り、
大平山を経由して
宇都宮に戻ることとしました。

走行ルート

何度かルートをミスりながらも、国道293号や県道を使って南下しましたが、
これが大変。
採石場近くは当然ながら大型トラックが多く、
路面に石灰の粉塵も多く残っていて走りにくく、注意を要しました。
たまにハンドルを取られてヒヤっとする場面も。
さすが石灰岩の街、なめてました。

採石場

10:45 葛生化石館到着

大型トラックの圧に緊張しながらなんとか到着。
なかなか立派な展示内容で、少しお勉強など。

石灰岩の一種「ドロマイト」は国内埋蔵量の80%が佐野。
 鉄の品質向上、炉の長寿命化に有用とのこと
・唐沢山城周辺の主要鉱物は「チャート」
 チャートは放散虫などのプランクトン由来の岩石で、
 ガラス質のため非常に硬くて風化せず、険しい崖を形成したそうな。
 唐沢山城、理にかなっています。

いやしかし、手前の道路で粉塵の洗礼を受け、化石館で理屈を学んで、
佐野といえば石灰岩、チャート、化石って印象が強烈に植え付けられました。

ただこの北側のルートは安全上、チャリダーにはおすすめできません・・。


12:00 佐野ラーメン

佐野と言えば「佐野ラーメン」も有名ですかね。
一度は地元で食べたかったので入店しました。
結構並びましたが値千金、感動モノ。
乾いた体に沁みました。

いやこれはうまかった・・・過去イチの味。

ラーメンはもちろん「水」も激うま。
あとから知りましたが、名水百選にも選ばれているようです。
佐野市の水道水は100%地下水とのことですが、
ここでも例の石灰岩が登場。
石灰岩の地層が不純物をろ過するのに大いに役立っているとのこと。
しかも佐野ラーメンの麺は、水分が多い「多加水麺」を使っているため、

佐野 ⇒ 石灰岩 ⇒ きれいな地下水 ⇒ 佐野ラーメン

となり、うまくつながりました。

唐沢山城の手前で
これまた佐野のソウルフード「いもフライ」も頂きました。

いもフライ 100円!

13:00 唐沢山城

山頂前は短い距離ながらヒルクライムを楽しめます。

山頂にある「天狗岩」から関東平野を遠望し、
秀吉、家康の心情を重ねます。

ここから家康を見下ろしてたんですなあ

秀吉が構築した石垣(高さ8m)

本丸(現・唐澤山神社)の正面には二つの「鏡石」が鎮座しています。
(鏡石:城主の財力や技術力を誇示する石)
当時の日本最大級とか。
左の鏡石はチャートで、右はおなじみ石灰岩
しっかりと二種類の石を置いたところを見ると、
先人もこれら岩石の重要度を認識していた、ということかな。

鳥居の両側に鏡石(大きさ約2.5m角)

その後、油断していたのか疲れていたのか、
城内散策中に、階段を踏み外し転倒・・。
おそらく右足首にひび入ったかなと。
力が加わる方向によって痛みが異なり、
幸い自転車を漕ぐ方向の痛みは少なく、チャリ旅は続行。
(その後GW後半にランがだめならスイム、と泳ぎましたがたまに激痛が。
未だランもできず状態です、、)

15:00 太平山

その後、ラグビーでも有名な國學院栃木高校を経由して太平山へ。
ここがこんな激坂とは知らず、
途中で引き返そうかとも思いましたが、
これを逃すと再訪はないような気がして、なんとか頑張りました。
去年の「明智平」に続き、
武将平シリーズ(?)第二弾、「謙信平」に到着。

太平山・謙信平 

80km走った後だったこともあり、予想以上の坂にやられました・・
でも帰宅後調べるとこんな記事も。
栃木の有名どころを登れてよかった。

17:00 帰着

これで日光、佐野を制覇し、
宇都宮からチャリで行けるところは結構行き尽くした感あり。
いろいろ勉強にもなって、今回も充実したチャリ旅でした。
ケガが無ければなお良かったけれど・・。



佐野・・・石灰岩、チャート
 ⇒きれいな地下水を利用した佐野ラーメン
 ⇒急峻な崖が作る山城とヒルクライムコース

        
走行距離:約120km

走行時間:6時間30分
全所要時間(休憩、観光込み):8時間30分

持ち物:パンク修理キット、饅頭1個、あんぱん1個 500mlぺットボトル2本 ウインドブレーカー


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