今日は久々に登山の話。
学生時代、自転車にテントとザックを積んだ「チャリ&登山」のハイブリッド活動を始めたのを皮切りに、三十年近く細々と登ってきましたが、国内外/高山低山問わず数えると百座近くになっていました。
簡単だった山はそのときの気分によってカウントしたりしなかったりで、
厳密にいうと百座目は良くわからないのですが、低山ながらも「縦走」ってのはなんとなく百座を超える記念としては思い出になるかなと。
この「宇都宮アルプス」は宇都宮市北部に広がる標高500m程の山並で、最高峰は本山(562m)になります。
低山と言っても侮るなかれ。
これまでの経験からして、足を滑らせたら命を落とすような箇所は高低問わずいくらでもあり、危なかったこともしばしば。有名な「百名山」は道もしっかりしていますが、踏み跡が少ない低山は結構危ないです。
今回の行程を事前にWebで調べると、最後の二座は踏み跡不明確でたどり着けない人もチラホラいましたが、まあ大丈夫だろうと八座完登を目標としました。
全て徒歩で回った人達の情報では、おおよその行程14~15㎞を5:30から8時間かけて歩いている感じで、ちと長い。
一般的には予め下山地点に自転車をデポして車で出発地点に向かい、下山後はデポした自転車で車を回収に行く方式がメインな感じ。川下りでもよくやる方法です。
こちらは赴任先に車を持ってきてないので、下山地に自転車をデポし、そこから出発地点までの5kmはランニングすることで時間短縮を図ります。
<アパート出発>7:15
トラブル続きの通勤用MTBですが、先月もリア変速機のワイヤが切断し、いつもの自転車屋さんでワイヤ関係をフル交換し絶好調。
田川サイクリングロードを18km程北上し、下山地点へ。
<下山地点デポ>8:10 ランニングで出発地点に向かう。
<登山開始>8:50
「宇都宮市子どものもり公園」からスタート。
基本的に舗装路や下りはトレランで。
<一座目:榛名山>9:23
<二座目:男山>9:33
<三座目:本山>9:46
<四座目:飯盛山>10:14
<五座目:高館山>10:53 たぶん百座目!?
<六座目:黒戸山>11:09
ここからの道が怪しい感じ。
黒戸山から下りてきて、舗装路に出たら下山側に行かずに登り側に向かうこと。すぐに兜山への入口あり。
<七座目:兜山>11:27
山頂でスマホの電池交換。
兜山山頂からの下りで踏み跡を見失い、尾根側に戻ったらまた兜山の山頂へ。危ない・・・。昔、阿蘇山で悪天候・ガスで視界が無い中を彷徨っていたら同じ場所に戻ってきてしまい、危険を感じて撤退した経験ありでそれ以来か。
<八座目:鬼山>11:59
兜山を下りて舗装路を下ると「鬼山入口」の小さい看板があるのでそこを左折。
下りは道に迷いそうだなと嫌な予感がしつつも、まあ方向さえ合っていれば大丈夫かと軽い持ちでピークへ急ぐ。
八分程で山頂に到着。八座縦走を無事完了して残るは下山のみです。
大きな岩が過ぎたら右方向に巻けば良いか、と思って進んだところでついに踏み跡を見失う。ここで戻らずになんとなくで藪に突っ込んだのが失敗。
だんだんと本格的な藪漕ぎに・・。
チャリのウェアが半袖半ズボンのため、足は傷だらけで出血も。
藪も深く、涸れた川の湿地帯もあったりで、その昔岩手山で道に迷い、涸れ気味の滝つぼに落ちてずぶ濡れになったことが頭をよぎります。
尾根筋に戻ろうかと登り始めたものの一旦冷静にGPSを見て、こいつを頼りに下山道側へ当たりを付けて再度藪を突っ切って降りることにしました。
GPSに感謝。
<下山:自転車デポ地>12:30
10分で降りられるところ30分彷徨ってしまった・・。
でもまあ何とか無事でよかった。
<ほたるの里 梵天の湯>12:58
傷だらけの足を癒しに8km先の温泉を経由して買い物をしながら帰還
帰りは山田川のサイクリングロードを使用
<アパート帰還>15:55
<バイク:43km 約2時間>
サイクリングロードを開拓でき良かった。
<ラン&登山:15km 4時間15分>
迷走なければ3時間台。見込みより速かった。途中すれ違った登山者は4人だけ・・。
<休憩含め総行動時間:8時間40分>
今回は低山だったのが幸いでした。
電波は通じるし恐ろしい谷も無く、命の危険はそれ程では無いものの、緊張感を十分味わうことで思い出に残った百座記念登山となりました。